- MOS資格に興味があるけど、どんな仕事に活かせるのか、分からない
- MOSを取得しても、将来に役立つのか不安
MOSに興味があっても活かせる仕事が分からないと不安ですし、そもそも取得してメリットがあるのか、不安になりますよね。
実は、MOSはパソコンを使用する仕事なら何かしら活かせる仕事です。今はほとんどの仕事でパソコンを使用するため、活かせる場面は多いと言えます。しかし、将来のキャリアプランを決めておかないと、取得して役に立たず後悔することになりかねません。
この記事では、MOS資格を活かせる仕事、将来のキャリアプランを描いてMOS取得の目的を明確にする方法を解説します。
読み終えていただければ、MOSが活かせる仕事が分かり、また、MOS取得を目指すべきか明確になります。ぜひ、参考にしてください。
目次
MOS資格を活かせる仕事
MOS資格を活かせる仕事には以下のものがあります。
- 事務職
- 営業職
- 販売職
代表的な職種はこの3つです。しかし、パソコンを使う仕事ならMOSで学んだスキルは必ず活かせます。今やどの仕事でもパソコン作業は少なからずあるため、MOSは学んでおいて損はないでしょう。
事務職
MOS資格を活かせる代表格が事務職です。事務職の多くはパソコン作業がメインとなるため、MOSで学ぶOfficeソフトの知識を活かせる場面は多いと言えます。
私は事務職として2社経験していますが、2社とも一日の勤務時間の半分はExcelか Wordを触っています。そのため、Officeソフトのスキルが不足していると仕事の処理に遅れが生じます。
事務職として働くなら、パソコンスキルは必須です。スキルが高いほど、業務が効率化されて処理能力が向上します。MOSで学ぶスキルは大いに活躍すると言えるでしょう。
営業職
MOS資格は営業職でも活かせます。なぜなら、営業職も自ら提案資料や見積書を作成するケースがあるからです。
私の会社でも、提案書や見積書の作成は営業事務が行います。しかし、最終チェックは営業担当が行わなければなりません。チェックを行い、自分で修正するスキルがある担当者はスピード感のある対応ができますが、すべて営業事務に任せる担当者は、どうしても対応が後手になっています。
MOSを運営する「オデッセイ コミュニケーションズ」の公式HPには以下のような事例が紹介されています。
明星食品
営業部員のデータ分析・資料作成スキル向上のためMOSを活用
組織の『蛻変(ぜいへん)』意識の高さが資格取得を推進明星食品では、“Excelスキルを高めたい”という現場の声を受けて、全社的な営業部署でMOSが活用されました。部署では独学でパソコンを使っている人が多く、お客様に提出するExcelでの資料づくりに思いのほか時間を要していたとのこと。実際にMOS取得に向けた取り組みがはじまると、対象となる部員に加え、受験料自己負担の幹部クラスも、その大半が受験を希望して勉強会に参加。合格後は、いままで部下に任せていた管理職の営業部員もExcelを使って業務を進めています。組織の『蛻変(ぜいへん)』意識の高さが、資格取得を推進しています。
外回りが多い営業職ですが、パソコンスキルがあるとキャリアの幅が広がります。スキル向上の面でMOSは大いに活躍すると言えるでしょう。
販売職
MOSは意外と販売職でも活かせます。なぜなら、販売職は店舗の売上管理や在庫データも行うからです。
MOSを運営する「オデッセイ コミュニケーションズ」の公式HPには以下のように商品販売を担当する人へのインタビューが紹介されています。
操作法に迷っていた先輩や上司からの
質問に即答できたときには、「助かる」という評価も。窓口サービス部 入社1年目(2018年4月入社)
入社して、窓口サービス部に配属された私の主な仕事は、お客さま窓口での事務業務と店内ロビーでの商品販売です。現在は、毎日の業務でパソコンを使う時間は平均すると1時間程度ですが、販売会議用の資料づくりでは関数を使って集計したデータをグラフ化して数値目標を記入したり、お客様宛のお手紙を作成するときにはテンプレートを活用するなど、ExcelやWord は日常的に使っています。
MOSを取得したことで、ExcelやWordを開いたときに、どのような機能がどこに配置されているのかは把握できていますし、どのようにやれば効率的なのかも理解しているので、データや文書に何らかの追加・修正が必要になった際はスピーディに対応できます。また、ExcelやWordの操作法に迷っていた先輩や上司からの質問に即答できたときには「助かる」という評価をいただいたことも。入社後も、商品知識や販売スキルアップを高めるなど学ぶことは多々あるので、MOSを通じて仕事に必要なパソコンスキルを学生時代に習得しておいて良かったと感じています。
販売職の仕事は接客だけではありません。売上データを分析して店舗の戦略改善を行う必要もあります。データを分析するにあたり、Excelの関数やピボットテーブルなどを扱うスキルは大いに役立ちます。
MOS取得の目的を明確にする
ここまで、パソコンを使う仕事ならMOS資格を活かせると解説してきました。しかし、勉強を始める前に、将来のキャリアプランを検討する必要があります。なぜなら、将来のキャリアプランによって、MOS資格の要・不要が変わるからです。
キャリアプランを決めないまま「MOSがあれば転職で有利になるかな」「事務職になりたいからMOSでも取ろう」という曖昧な目的で勉強を始めるのは危険です。後で資格が役に立たないと後悔することになりかねません。
転職の面接でも、将来のキャリアプランはよく聞かれる質問です。キャリアプランを明確にしておくと、さまざまな面でメリットがあります。
それでは、事務職のキャリアプランを例にMOSの必要性を解説していきます。
事務職のキャリアプランの例
事務職のキャリアプランを例に、短期目標、中期目標、長期目標に分けて書いてみます。
事務職として基本的な業務スキルを確実に身につけることが目標。
具体的には、業務の効率化を図るためにExcelやWordのスキルを高めるほか、社内外のコミュニケーションを円滑に進めるための調整力を磨く。
また、会社全体の業務フローを理解し、自分の役割を把握することにも注力する。
2. 中期目標(3~5年)
業務の効率化や正確性を追求し、組織内で信頼される事務職の専門家を目指す。
そのために、簿記やビジネス実務法務検定などの資格を取得する。また、チームリーダーとしてプロジェクトの進行管理や後輩育成にも挑戦し、チーム全体の生産性向上に貢献する。
3. 長期目標(5年以上)
業務の効率化だけでなく、会社全体の事務プロセスを見直し、改善案を提案できるようなマネジメントスキルを身につける。
総務や経理、さらには人事など幅広い分野に挑戦し、自分のキャリアを広げる。
最終的には、事務全般のプロフェッショナルとして、会社の成長に直接貢献できる存在になる。
この例の場合、まずは短期目標としてMOSを取得してパソコンスキルを習得し、中期目標として専門資格の簿記の取得を目指しています。そのため、初期段階でMOS資格の取得は役に立つでしょう。
しかし、同じ事務職でも経理を極めたいと考えているなら、初期段階からMOSより簿記の取得を目指すべきかもしれません。
将来のキャリアプランをしっかり書き出すと、ブレることなく最短でスキルを身につけることができます。キャリアプランに基づいてMOSの必要性をしっかり判断しましょう。MOSは役に立たないと言われますが、必要だと判断できると迷うことなく勉強に集中できます。
求人のリサーチも忘れずに
キャリアプランを作成し希望する仕事が決まったら、求人もリサーチしましょう。なぜなら、「いい感じ」と思った企業が思わぬ応募要件を設けている可能性があるからです。
希望する仕事に就きたいけどスキルが足りないなら、スキルアップに努める必要があります。将来のキャリアプランと現状のスキルとのギャップを早めに把握するためにも、求人のリサーチも必ず行いましょう。
MOS資格を就職・転職で活かす方法
MOSを就職・転職で活かすためには、資格そのものではなく、資格取得の経緯をアピールすることが重要です。なぜなら、経緯を話すと、前向きな姿勢や自己管理能力などの人柄をアピールすることができるからです。
MOS取得の経緯を伝えるために、以下の点を言語化しましょう。
- MOS挑戦のきっかけ
- 勉強で困難だったことと、困難を乗り越えた工夫
- 資格を取得して得られた成果
- 入社後にどう活かすか
これらを言語化すると、志望動機や自己PRにMOSを絡めてアピールできるようになります。具体的な方法は以下の記事を参考にしてください。
MOSを履歴書に書くと恥ずかしい?就職・転職で活かす方法を解説
まとめ
MOS資格を活かせる仕事を解説しました。
- 事務職、営業職、販売職などパソコンを使う仕事なら、MOS仕事は活かせる
- MOS資格の要・不要を明確にするため、将来のキャリアプランを決めるべき
- 求人のリサーチも行い、将来のキャリアプランと現状のスキルとのギャップを理解しておくことが大事
MOS資格はパソコンを使う仕事なら何かしら活かせます。しかし、将来のキャリアプランを描いた結果、MOSより優先すべき資格が明確になるかもしれません。
行き当たりばったりで資格を取得することはおすすめできません。将来を見据えて、計画的に必要なスキルアップを行うようにしましょう。