MOSを履歴書に書くと恥ずかしい?就職・転職で活かす方法を解説

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  • MOS資格を取りたいけど、履歴書に書いても恥ずかしくないのか不安
  • 履歴書に書けないなら、MOS資格は役に立たないのでは

MOS資格を取得しても履歴書に書けないなら、取得する意味がないと不安になりますよね。

実は、MOS資格を履歴書に書くべきかどうかは、応募する求人やご自身の状況によって異なります。事務職などパソコン仕事がメインの求人に応募するなら堂々と書くべきです。しかし、パソコンを使わない求人に応募するなら、書かない方が良いこともあります。

この記事では、MOS資格を履歴書に書くべきケース、書くと恥ずかしいケースを解説した後、MOS資格を就職・転職でアピールするポイントについて解説していきます。

読み終えていただければ、MOS取得に迷いがなくなり、就職・転職を有利に進める方法が分かりようになります。ぜひ、参考にしてください。

MOSを履歴書に書くべき場面

MOS資格を履歴書に書くべき場面は以下のとおりです。

  • パソコン仕事がメインの求人に応募する場合
  • 新卒・第二新卒の場合
  • 人柄をアピールしたい場合

MOSは「役に立たない」と言われますが、事務職などパソコン仕事がメインの求人で評価される資格です。この3つに該当する場合は、迷わずMOS資格の取得を検討しましょう。

参考記事

MOS資格は役に立たない?それでも取得すべきメリットを解説

場面①:パソコン仕事がメインの求人に応募する場合

事務職などパソコン仕事がメインの求人に応募する場合には、履歴書に堂々と書いてスキルをアピールするべきでしょう。

事務職の求人を見ると、応募資格に「基本的なパソコン操作ができること」と書かれていることが多々あります。しかし、「パソコン操作は問題ありません」と口頭で伝えてもいまいち信憑性がありません。その点、MOS資格保有を履歴書に書くだけでパソコンスキルを証明できます。

求人票をよく読み、パソコンスキルが求められている場合は、履歴書に書いて自分のスキルをアピールしましょう。

場面②:新卒・第二新卒の場合

新卒としての就職活動、または、第二新卒としての転職活動の場合、MOS資格を履歴書に堂々と書くべきです。なぜなら、若年層にはパソコンが苦手な人が多く、MOS資格がアピールポイントになるからです。

若いうちから課題意識を持ち、スキルアップのため勉強して資格を取得した経緯も評価につながります。履歴書に書くだけではなく、面接でもMOS資格取得の経緯をアピールしましょう。

新卒採用の面接に同行した際、「入社後に即戦力として活躍するため、MOSを取得して最低限のパソコンスキルを身につけました」と回答していた学生さんがいました。前向きな姿勢に感銘したことを今でも覚えています。彼は今では同僚としてバリバリ活躍しています。

MOS資格は難易度が低く、1ヶ月勉強すれば取得可能です。就職・転職を有利に進めるためにも、20代の方は取得をおすすめします。

場面③:人柄をアピールしたい場合

MOS資格取得の経緯に絡めて、自分の人柄をアピールしたい場合には、履歴書に書くべきです。たとえば、成長への意欲、継続力、自己管理能力などをアピールできます。

MOS資格は難易度が低い資格です。しかし、スキルアップのため自ら勉強した経験は成長への意欲として評価につながります。また、計画性を持って勉強した経験は自己管理能力としてアピールできます。

面接官は資格そのものにあまり興味がありません。応募者の人柄に興味があります。資格を取得したなら、取得の経緯に絡めて自分の人柄をしっかりアピールしましょう。

MOSを履歴書に書くと恥ずかしい場面

MOS資格を履歴書に書くと恥ずかしい場面は以下のとおりです。

  • パソコンを使わない職種に応募する場合
  • IT系企業に応募する場合

それでは、MOS資格を履歴書に書くべきではない2つの場面を解説していきます。

場面①:パソコンを使わない職種に応募する場合

パソコンを使わない職種に応募する場合、MOS資格を履歴書に書くべきではありません。なぜなら、その仕事でMOSは役に立たないからです。応募職種と関連性の低い資格が記載されていると、求人との間にミスマッチがあると判断される可能性があります。

関連性の低い資格は履歴書に書かれていても加点されません。無理にMOS資格を書かず、応募職種と関連ある資格を勉強中であると書く方が評価につながります。

場面②:IT系企業に応募する場合

IT系企業に応募する場合、MOS資格がむしろマイナス評価につながる可能性すらあります。なぜなら、IT系企業は高度なパソコンスキルを求めているからです。MOS資格を堂々と書かれていると、スキルに疑問を持たれる可能性があります。

私も過去にIT系企業への転職を目指したことがありました。当時はMOS以外に保有資格がなかったため、せめてMOSだけでも思い、履歴書に書いたことがあります。しかし、転職エージェントから「MOSは履歴に書かない方が良い」とハッキリ言われました。資格について聞かれたら、「IT系の上位資格を今後取得したいと考えています。しかし、いきなり上位資格の取得は困難なため、まずはパソコンの基本スキルを身につける目的でMOSを取得しました」と回答するように指導された経験があります。

MOSは初心者向けのパソコン系資格です。そのため、IT系企業でMOS資格をアピールするなら、履歴書には書かず、今後のスキルアップの足がかりとして最初にMOS資格を取得したと伝えるようにしましょう。

MOSがマッチする求人なら履歴書に堂々と書くべき

MOS資格が応募する求人とマッチするなら、履歴書に堂々と書くべきです。しかし、応募職種と関連性が低い求人の場合は、戦略を検討する必要があります。

  • 応募職種と関連性のある資格を勉強中であるとアピールする
  • MOSを足がかりとして高度な資格に挑戦する予定であるとアピールする

無理にMOS資格を履歴書に書かなくても、アピールする方法はあります。MOS資格が応募職種と関連が低いならアピールする方法をしっかり検討するようにしましょう。

MOSの履歴書への書き方

MOS資格を履歴書に書くなら、以下のように書きましょう。

MOS 履歴書

表記は以下のルールに従って書く必要があります。

【科目名】
[例1(英語表記の例)] MOS 2019のExcel 一般レベルに合格
⇒ 「Microsoft Office Specialist Excel 2019 合格」

[例2(カタカナ表記の例)] MOS 2016のExcel 上級(エキスパート)レベルに合格
⇒ 「マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 2016 Expert 合格」

※資格名の「Microsoft Office Specialist」は、英語とカタカナのどちらで表記しても結構です。「MOS」と短縮表記しても結構です。
※スペシャリストレベルは、科目名のあとにレベル表記を記載する必要はありません。
※MOS 365&2019は、MOS 2019として記載してください。
※MOS 2007の試験科目「Windows Vista」は、「Microsoft Office Specialist Windows Vista」と記載します。

【主催/認定(交付)機関名】
主催/認定(交付)機関名の記入が必要な場合は「マイクロソフト」と記載してください。

出典:https://mos.odyssey-com.co.jp/faq/detail5.html

MOSを就職・転職で活かすために

MOS資格を就職・転職で活かすためには、資格そのものではなく資格取得までの経緯を伝えることが大切です。経緯を伝えると、自分の人柄をアピールすることができます。

MOS取得の経緯を言語化する

MOS取得の経緯を伝えるために、以下の点を言語化しましょう。

  1. MOS挑戦のきっかけ
  2. 勉強で困難だったことと、困難を乗り越えた工夫
  3. 資格を取得して得られた成果
  4. 入社後にどう活かすか

これらを言語化すると、志望動機や自己PRにMOSを絡めてアピールできるようになります。

MOS挑戦のきっかけ

MOS取得の経緯を具体的にするため、まずは挑戦しようと思ったきっかけを書き出します。

【例①】パソコンが苦手で事務処理は同僚に任せていました。しかし、苦手を克服するため、MOS取得に挑戦しました。

【例②】前職は販売職でパソコンに触れることはありませんでした。しかし、キャリアの幅を広げたいと思い、MOS取得に挑戦しました。

このように、当時抱えていた課題を思い出して具体的に書いてみましょう。きっかけをうまく伝えることができると、「成長への意欲」をアピールすることができます。

勉強で困難だったこと、困難を乗り越えた工夫

MOSの勉強で困難だったこと、難しく感じたことを具体的に書き出します。

【例①】受験当時は仕事が繁忙期ということもあり、勉強時間を確保することが困難でした。しかし、1日のタイムスケジュールを見直し、早起きして朝に1時間勉強することを習慣にしました。

【例②】パソコン初心者だったため、関数の演算を理解することが最大の壁でした。そこで、Excelに詳しい同僚に教えてもらったことをメモして、オリジナルのテキストを作成して乗り越えました。

このように、困難に直面しながらも乗り越えた経験は、「継続力」「自己管理能力」をアピールすることができます。

資格を取得して得られた成果

MOS資格を取得して得られた成果を具体的に書き出します。

【例①】資格取得の過程で、関数やピボットテーブルを使ったデータ分析や効率的な資料作成スキルを習得し、資格取得後は、数字に基づいた店舗の改善提案ができるようになりました。

【例②】資格取得を通じて、売上データや顧客情報を効率的に管理・活用するためのスキルを習得しました。

このように、MOS資格を現職で活用できていることを言語化することで、「課題意識の高さ」をアピールすることができます。

入社後にどう活かすか

MOS資格を入社後に活かす方法を具体的に書き出します。

【例①】データに基づいた効率的な営業活動を行うことで、御社の売上向上に貢献したいと考えています。

【例②】事務業務の効率化だけでなく、正確なデータ処理やわかりやすい資料作成を通じて、チームや部署全体の生産性向上に貢献したいと考えています。

MOS資格を入社後に活かすことを具体的に言語化することで、「前向きな姿勢」をアピールすることができます。

面接での回答例

面接でよく聞かれる質問に対して、MOS資格を絡めてアピールできる例文を書いてみます。ぜひ、参考にしてください。

例①:志望動機に絡める

私は販売職として幅広いお客様に応対するスキルを磨くと共に、付随する業務として経費精算、在庫データベース入力などの事務処理も行ってきました。
事務仕事を行う中で、処理スピードや正確性の追求を考え取り組むことにやりがいを感じるようになりました。
さらなる業務の効率化を図りたいと考え、MOS資格にも挑戦しました。資格取得後は、数字に基づいた店舗の改善提案ができるようになりました。
入社後は現職で培った「お客様目線」を事務職として活かし、裏方として貴社の成長を支えたいと思い志望します。

例②:自己PRに絡める

私には自己管理能力があります。
MOS資格の取得にあたり、計画性を持って学習を進めました。具体的には、まず学習期間を3か月と設定し、週単位で目標を立て、毎日取り組むべき内容を明確化しました。
また、実務での活用を意識し、関数やピボットテーブルなど重点的に学ぶべきスキルを選定し、学習効果を最大化しました。
現職の繁忙期でしたが、一日のタイムスケジュールを見直して勉強時間を確保し、定期的に進捗を見直して柔軟に計画を修正することで無理なく取得することができました。
このように、自分で計画を立て着実に実行していく姿勢は、御社での業務においても必ず活かせると考えています。

例④:パソコンスキルの有無に絡める

前職は販売職でパソコンを使う機会がほとんどありませんでした。
しかし、キャリアの幅を広げたいと思い、独学でMOS資格取得に挑戦しました。
資格取得の過程で、関数やピボットテーブルを使ったデータ分析や効率的な資料作成スキルを習得し、資格取得後は、数字に基づいた店舗の改善提案ができるようになりました。
この経験を活かし、御社においても業務効率化やデータ活用に貢献したいと考えています。

転職するならプロに頼る

もし本気で転職を考えているなら、必ず転職エージェントを頼るようにしましょう。転職エージェントは、履歴書・職務経歴書の作成、マッチする求人の紹介、面接対策、入社後のサポートなどを無料で行ってくれます。
特に未経験職種への転職の場合、独力で活動するのは無謀です。転職エージェントと二人三脚で入念に戦略を練ることが重要になります。
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まとめ

MOS資格を履歴書に書くべきケース、書くと恥ずかしいケース、MOS資格を就職・転職に活かすコツについて解説しました。

・パソコンスキルが求められる求人に応募するなら、履歴書に堂々と書くべき
・応募する求人と関連性が低いなら、MOS資格をどのようにアピールするか検討が必要
・MOS資格取得の経緯を伝えて、人柄をアピールすることが大切

MOSは「役に立たない」「恥ずかしい」という厳しい意見も見られます。しかし、パソコンスキルを求められる求人に応募するなら、履歴書に書いて堂々とアピールすべきです。

スキルアップのために自ら勉強した姿勢はかならず評価に繋がります。アピールの仕方を工夫して、採用につなげましょう!

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